地域発信映画「born、born、墓音」沖縄県粟国島で今も残る洗骨の風習


「島ぜんぶでおーきな祭」の2日目に桜坂劇場で地域発信映画「born、born、墓音」を見てきたので紹介したいと思います

「born、born、墓音」

沖縄国際映画祭 島ぜんぶでおーきな祭  born、born、墓音

監督:ゴリ
キャスト:ゴリ(ガレッジセール)、佐藤仁美、山城智二、古謝美佐子、具志堅あずさ、伊波雅美、福田加奈子、けんたくん

作品解説

新婚の等(ゴリ)は、嫁・優子(佐藤仁美)を紹介するため、故郷の粟国島に帰ってきた。しかし、本当の帰郷理由を告げた途端、優子は大激怒。「東京へ帰る!」とわめきちらす。その理由とは、島で受け継がれてきた風習「洗骨」だったのだ……。言葉を失った母、頑固者の兄、心を閉ざした連れ子の娘……そして父親の骨。バラバラだった家族が、骨を洗う儀式を通し、本当の自分と出会うハートフルコメディー。粟国島に今なお残る「洗骨」というシリアスなテーマが、ゴリ監督の真骨頂である「笑えて泣ける」コメディーとして、心にしみる作品に

粟国島とは?

粟国(アグニ)島の場所から、ここですね

沖縄 粟国島

聞いたことありませんでした。かなり距離がありますね。出身者以外はなかなか訪れる機会もなさそうな島ですね。ただ泊港から往復6500円ほどで行けるのでいけないこともなさそうですね。1日1便のみ。日帰りは注意が必要です

観光情報はバードウォッチングやマリンスポーツがあるようです。自然豊かで綺麗な海が広がっているんでしょうね。そのほか観光資源や島のいいものは以下で確認してみてください

粟国島イイモン自慢

「洗骨」という風習

「洗骨」とは

東南アジアや、日本では沖縄県や鹿児島県奄美群島に、かかる風習が存在するとされる。沖縄諸島では「シンクチ(洗骨)」といい、奄美群島では「カイソウ(改葬)」と称する。かつての沖縄などでは、よく見られる葬制であった。琉球王国の王室は、戦前まで洗骨を経て納骨されていたことが、記録に残っている

参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/洗骨

wikiでは上記のように記載されていますが、粟国島の一部では今でも上記のような風習が残っています。死後に土葬し、3年ほど経ったのちに墓から出して骨を洗う風習です

「洗骨」の流れ

まずは道具を準備して、骨を洗う道具を持ち、導入ではユタ(沖縄の霊媒師)があの世への扉を開けてお墓に向かいます。ユタの指示に従い、お墓の入り口を開け、棺から骨を取り出します
お墓は石を積んでとじられた洞窟のような形でした、ネット上で見つけた以下写真と同様のものです

沖縄国際映画祭 島ぜんぶでおーきな祭  born、born、墓音

墓から出すと、棺を開けて、頭蓋骨を取り出して洗い、頭に油のようなもの(劇中ではかけていましたが詳細不明)で清めて日に当たらないように傘をさします。そして一族みんなで骨を洗って再びお墓に戻す風習です。ネット上では写真が見つかりますがかなり衝撃的なものなので、自己責任で調べてみてください

映画の感想

内容は衝撃的なものですが、優子(佐藤仁美)さんと頑固な兄との間で取り繕う等(ゴリ)の掛け合いや謎の人物(けんたさん)などコメディー要素があり、重いテーマにもかかわらず笑いが多かったです。舞台挨拶では、劇中でゴリさんがサトウキビで頭を叩かれるシーンが血が出るくらい痛かったと話していたことから、劇中で叩かれるシーンでは会場で爆笑が起こり、けんたさん扮する謎の男も上半身裸で胸毛ぼうぼうです。舞台挨拶でも服をめくっていました。やはり劇中での登場でも爆笑でした

佐藤仁美さんも気の強い女性だけど裏表のない純粋な女性像が本人のイメージと重なり自然な演技になっていました

古謝美佐子さん(ネーネーズ)はしゃべることができない配役にもかかわらず、本番で何度もしゃべってしまい、NG連発だったようです。本人もおばあの洗骨に立ち会い傘をさす役をされたようで今も沖縄に残る風習であることがわかりました

また本来は、粟国島の塩工場を舞台にしようと考えていたようですが、現地で洗骨の文化を聞いて台本を作り変えたということです

難しいテーマをコメディーを交えることで楽しみながら見ることができました、重要な部分や神聖な部分では自分の祖先のことを考え見入ってしまうように緩急がしっかり付けられたいい映画でした

映画を通して「洗骨」の本当の意味を知る

「洗骨」とは祖先に対する感謝の気持ち。そして今の自分があるのは祖先のおかげであり、「洗骨」の実施により自分自信の存在を再確認し気持ちを洗い流すことができるんだと思います。劇中でも洗骨後は全てのわだかまりや問題が解決してハッピーエンドになっています

沖縄にはシーミーやウンケーウークイなど祖先を大切にする風習が大切にされていることを改めて実感しました

まとめ

見終わったあとはどこか清々しい気持ちと懐かしい気持ちが入り混じるいい作品でした。また一つ沖縄の新たな文化を知ることができました。

2016-04-23 | Posted in 島ぜんぶでおーきな祭No Comments » 

関連記事

Comment





Comment